威力満点! 水てっぽう工作と水遊び

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９月2日（土）の午前中、一般社団法人共同学童保育所虹の子クラブ（以下、「虹の子クラブ」という。）には、水てっぽうを作るため、幼児から小学生の子どもたちが続々とやってきました。

水てっぽうを作る工作教室の呼び掛け人は、虹の子クラブに通う保護者です。その一人である古川嘉子さんが保護者会会長を務めた2021年は、コロナ禍真っ只中で、学校の休校や、緊急事態宣言などにより、不要不急の外出や集まることが避けられました。子どもが思いきり遊べない日々に心を痛め、「分散型で、屋外で、子どもが楽しむことを何かできないかな」と考えた時に思い出したのが、かつて虹の子クラブ主催の親子キャンプで行われた水てっぽう遊びでした。古川さんは、虹の子クラブの森徹支援員に「水てっぽう大会をしたいです」と伝えたところ、「やりましょう！」と快諾いただき、2021年と2022年に、虹の子クラブに通う児童を対象に水てっぽうを作る工作教室を行いました。

虹の子クラブは、支援員だけでなく、子どもも保護者も運営に関わります。例えば、子どもたちは「高学年会議」の時間に集まって「来月したいこと」などを話し合い、保護者は保護者会を作ってキャンプや交流会などの企画、おやつ会計や掃除などの役割を担います。
今年度、保護者の一人が上京区民まちづくり活動支援事業のお知らせを見つけ、虹の子クラブとして、地域の子育て力を上げるために水てっぽうや凧作りなどの工作教室、けん玉やコマなどの伝承遊び教室、子育てに関する講演会を企画し、採択されました。

水てっぽう工作と水遊びのイベントのチラシを上京区内の保育園に配布したところ、当日は保育園つながりで10組以上の親子が集まり、学童に通う子どもと合わせて60人の申込みがありました。

工作教室では、作業ごとにテーブルが置かれ、子どもたちはテーブルを移動しながら水てっぽうの部品を組み立てていきました。各テーブルで虹の子クラブの保護者や支援員が作業を見守ったり手伝ったりしながら、子どもたちは水てっぽう作りに挑戦。10〜15分ほどで50cmくらいの塩ビパイプ製の水てっぽうが完成しました。子どもの工作を見守っていた保護者は「あっという間に作れて、勢いよく水が出てきてびっくりしました」と驚き、子どもたちは「楽しかった」「難しかった」と言いながら、作りたての水てっぽうの威力を試しに外に遊びに行きました。

午後は、新町小学校運動場に場所を移して水てっぽう大会が開かれました。午前中に作った水てっぽうを使っても良し、家にある水てっぽうを持ってきても良し。幼児、小学生、大学生スタッフ、支援員、保護者が運動場に集まりました。

9月に入ったとはいえ、気温35度を超える猛暑の中での水の掛け合いは気持ち良さそう！鬼ごっこのように、水てっぽうで水を掛け合いながら運動場を駆け巡る子どもたちは元気いっぱい。大学生スタッフのお兄さんや大人の参加者は、水てっぽう遊びの標的になって見事にずぶ濡れでしたが、はしゃぐ子どもたちと一緒になって、全力で遊んでいました。

続いて、ひとしきり水てっぽうで遊んでいる間に6,000個もの水風船が用意され、水風船合戦が始まりました。水風船を投げて笑い、割れても笑い、と大賑わい。あっという間に水風船がなくなってしまいました。

次に登場したのは、金魚すくいやスーパーボールすくいに使うポイでした。ポイを頭の後ろにつけて、水てっぽうで相手のポイをめがけて水を掛け、また、自分のポイが破れないように逃げて遊びます。ゲームが始まると、子どもたちは運動場に散らばり、水てっぽうでの掛け合いに夢中になっていました。
その後、突然のスコールで一時中断しましたが、大雨に濡れることさえも子どもたちは楽しみ、思いきり身体を動かしていました。

古川さんは、「今回、学童に通う子どもだけでなく、より広い地域で子育てをしている人に呼び掛けることができました。人と遊び、楽しむことで生活や人生が豊かになる、そのような体験はたくさんのお金をかけなくもできるのだと思います」と地域で子どもを育てる活動に対する思いを聞かせてくれました。

虹の子クラブでは、地域の親子を対象としたけん玉やコマなどの伝承遊びや凧作りなどの遊びも企画しています。子どもたちが思いきり遊んで健やかに成長できるとともに、楽しい思い出として子どもたちの心に残るよう、大人も童心に返って楽しめる遊びを一緒にしませんか。