上京ふれあいネット カミング

大学生が地域とつながるきっかけをつくる〜同志社大学ボランティア支援室学生スタッフARCO〜

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2023年12月3日(日)、堀川商店街にあるknocks! horikawa(ノックス! ほりかわ)で、「第25回同志社つながる@(あっと)カフェ クリスマスリースを作ろう」(以下、「つながる@カフェ」という。)が開催されました。

主催は同志社大学ボランティア支援室で、企画・運営は、「地域と共に」をスローガンに活動する同志社大学ボランティア支援室学生スタッフARCO(アルコ)です。(以下、「アルコ」という。)アルコは、大学内外で行われるボランティア情報を同志社大学の学生に届けるほか、「つながる@カフェ」というイベントを年に2回行い、地域で活動している人をゲストスピーカーとして迎え、大学生が地域とつながりを作れるように働きかけています。

今回のつながる@カフェには、アルコメンバー6名のほか、大学生5名が参加しました。「友達に誘われて」「ボランティアに興味を持っていたから」「子どもと一緒に遊ぶのは楽しそうだと思ったから」「暇だったから」など参加のきっかけはさまざま。会場には、近隣の子ども8名と保護者3名も集まり、賑やかでした。


企画・運営を行うアルコメンバー

早速、ゲストスピーカーの西村奈美さんから、今年10月にオープンしたknocks! horikawaについてお話しいただきました。

店舗名knocks! horikawaは、図書館の名前でもあるそうです。壁一面に置かれた本棚は、一箱ずつ本棚の管理者が異なり、管理者は「本箱オーナー」として好きな本や読んでもらいたい本を並べ、knocks! horikawaを訪れる人は、その場で本を読んだり、会員登録して図書館カードを作り、本を借りたりできるのだそうです。

knocks! horikawaは、「子どもの育ちを支援すること」「音楽」「働き方」などのテーマで、周りの人と一緒に実践したい人たちが協同で運営しているそうです。西村さんは、仲間とともに「juku HOPE(じゅく ホープ)」を立ち上げました。「子どもの頃から自分の得意なことや苦手なこと、好きなことやそうでないことについて考える機会があれば、大人になったとき、自信をもって社会に出られるのではないか」との思いから、通常の学習支援だけでなく、多様な学びプログラムを取り入れ、自分はどのような仕事をして、どのように働くのか、どのように生きるのかについて学んだり、考えたりする機会を提供しています。

また、複数の主催者・団体が、無償ボランティアや趣味の域を超えて、自分のやりたいことを仕事にしていけるようなチャレンジをする場でもあると紹介され、堀川商店街を拠点に、西村さんがこれまで実践してきた居場所づくりにおける試行錯誤も含めて、「ここでは、大人も子どももチャレンジします。失敗の経験も積みます。皆さんも失敗しながら、やりたいことにチャレンジしてください」と伝えました。(西村さんの昨年までの活動をカミングレポートで伝えています。
https://www.kamigyo.net/public_html/person/zukan/20230217/

西村さんの話を聞いた大学生は、地域の人たちとのつながりが感じられる堀川商店街に興味を持ったり、子どもの頃地域に関わった楽しさを思い出したり、勉強ばかりしてきたので人との関わりが得意ではないという気持ちを吐露したりと、それぞれ感じたことを伝え合いました。さらに、西村さんが本を紹介しながら、活動を続けるうえで励みになった言葉や気づきを得た言葉や興味を持っていることを伝える姿を見て、「本を読みたい」と話す学生もいました。


ゲストスピーカーの西村奈美さん

後半は、大学生と子どもが一緒に遊ぶ時間でした。クリスマスリースを作るだけでなく、折り紙でサンタクロースを作り、ジェンガ やUNOなどのボードゲームを楽しみ、最後はジングルベルなどのクリスマスソングを皆で歌いました。子どもとの遊びは、大学生にとって新鮮だったようで、子どもたちのゲームの強さや豊かな発想に驚きを交えつつ、子どもたちと楽しいひと時を過ごしました。

西村さんも、「思っていたよりもたくさんの子どもや大人が集まり、とても楽しかったです」と笑顔で伝え、「私たちの活動には答えがなく、計画性があるものから、訪れた人のアイデアの掛け合わせで急に始まるものなどもあります。日々の様子や予定は公式ホームページやインスタグラムで情報を発信していますので、遊びに来てください」と呼びかけました。

つながる@カフェを終えて、アルコ代表の小倉さんは、「西村さんと出会ったことで、「子どもと一緒に何かできたらいいな」という思いが叶いました。大学生同士の交流もでき、参加した大学生にknocks! horikawaに興味を持ってもらえたので、参加した大学生と地域をつなげてよかったです」と振り返りました。

「地域に密着した堀川商店街では、子どもも大人も学べる機会がたくさんあり、まさに、地域まるごと学校のようだということを体感します」と西村さんが話すように、つながる@カフェは、大学生にとって大学から一歩外に出て、日頃接しない子どもや地域の人に触れて、多くの気づきをもたらす1日となったようでした。

同志社大学ボランティア支援室学生ボランティアARCO Instagram
https://www.instagram.com/arco_doshisha/

knocks! horikawa
公式ホームページ https://sites.google.com/view/knockshorikawa/
Instagram https://www.instagram.com/knocks_horikawa/

レポーター

亀村佳都
まちづくりアドバイザー
西村さんとの出会いをきっかけに、knocks! horikawaでの活動に継続して関わるようになった学生もいると聞き、人生はきっかけ一つで変わることを感じました。
子どもも大人も、自分のやってみたいことに気づき、チャレンジできる場所があり、それを応援する人がそばにいるのは心強いと思います。

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