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「日本初のゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)スーパー斗々屋(ととや)が上京区に!-持続可能な社会の実現へ」

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はじめまして!同志社大学政策学部小谷ゼミ3年生の西村陽介と山縣龍生と申します。
今回は僕たちが学生レポーターとして、上京区出水町にある「日本初のゼロ・ウェイストスーパー」斗々屋(ととや)さんにお話を伺いました!

■日本初「ゼロ・ウェイストスーパー」斗々屋



斗々屋は食料品の量り売りを行うスーパーで、食べ残しなどから発生する家庭の食品ロスを減らすための取組をしています。野菜や果物、お肉など生鮮食品から小麦粉にパスタ、調味料、日用品など多種多様な商品が扱われています。個包装はなく、持参した容器か、預り金方式の貸出容器を使い、購入することが出来ます。余計なゴミを出さない“ゼロ・ウェイスト”のスーパーなのです。

また、商品の原産地や生産者情報などの写真を掲示しており、自分に合った食材やオーガニック食品を探すきっかけ作りをしているのもポイントです。
環境や社会に配慮した「エシカル消費」が出来るスーパーが「斗々屋」です。

今回は斗々屋の広報担当ノイハウス萌菜さんにオンラインでお話を伺いました。
学生目線で率直な疑問をぶつけさせていただき、とても丁寧かつ真剣にお応えいただくことができました。

↓斗々屋についての詳しい情報はこちらから
https://totoya-zerowaste.com

■なぜ上京区に出店されたのですか?


はじめに、数ある場所の中でなぜ上京区の出水町に出店したのかをお聞きしました。
2021年、「斗々屋」は東京都国分寺市に1店舗目をオープンしました。
その後、2店舗目への拡大を考えた際、もともとパートナー企業やビジネスで縁があった京都に出店することになったとのことでした。出水町はその中でも辿り着いた場所で、偶然にも上京区でした。実際に出店してみると、周辺はスーパーが少ないエリアということもあり、地域住民の方も多く来店されています。バス停「河原町丸太町」から徒歩1分の場所にあるので、アクセスも良いですね!

■ちょっと敷居が高い!?「斗々屋」楽しみ方は?


レポーターの2人も斗々屋で買い物をさせていただいたことがあります。
学生目線からすると、商品価格について、やや高い印象を受けたこと、お客様の層も環境やオーガニックに意識が高い方、年齢層も高めの方が多いような印象から、少し敷居の高さを感じました。
そこで、私たちのような学生や若者にはどのような利用方法や楽しみ方があるかを聞いてみました。

ノイハウスさん曰く、とても素直なご意見をいただきありがとうございます、と前置きをした上で、「自分にとって、こだわりがあるものを買う時に、斗々屋をご利用いただけると良いと思います。また、物によっては個包装する費用がかからないため、量り売りであるからこそお得に買えるものもたくさんありますよ。」と教えてくださいました。
私たちが普段簡単に手にする食材は添加物や人工的なものが多く含まれていることが多いです。また、価格面でいうと工場で大量生産されており、そのお陰で価格を抑えることができています。
斗々屋で販売している食材は、環境や人の身体、そして美味しさに配慮したものが多く、その意味で設定された価格になります。だからこそ、「健康で美味しい食材を食べたい」といったこだわりをもって、斗々屋で選ぶのがいいですね!
さらに、私たち学生にとって嬉しいアドバイスとして、例えばお弁当箱に白米だけを入れて行くと、斗々屋で量り売りのお惣菜を入れてオリジナル弁当をつくることもできるそうです。ぜひ試してみたいです。


▲スーパーの奥にはオーガニック食材を使ったレストランも併設

■ゼロ・ウェイストの動きはどうすれば広がるのか?


▲持参した容器に食材を入れて包装容器の廃棄を出さない販売方法となっています。

私たちレポーターも大学で環境に配慮した生活を研究していますが、ゴミを出さないゼロ・ウェイストな生活は、逆にコストや手間がかかるなど、ハードルの高さも感じています。今後、世の中に広げるためには、社会に対してどのような働きかけが必要かを伺いました。

「ゼロ・ウェイストな生活は、必ずしもコストや手間が負担になるものばかりではありません。むしろ生活コストの削減、便利のヒントになる面もあります。例えば、ペットボトル飲料を毎日買うよりも、水筒を持参した方が長期的に見て、お財布にやさしいかもしれません。
また、地球にやさしい一手間を加えた暮らしは、『心地良いもの』でもあるのです。
見方を少し変えて、気楽に向き合っていきたいものですね。
そして、もちろん一人一人の心掛けは必要ですが、政府や大企業などの働きかけは大きな変化を生むきっかけになるため、今後ますます期待を高めていかなければなりません。」と教えてくださいました。

さらに、セミナーやオンライン講座でも量り売りのノウハウを伝える取り組みもされ、活動を広げています。

■斗々屋のビジョン、そして上京区、及び京都の学生・若者に伝えたいことは?


最後に、斗々屋が目指す姿を踏まえ、上京区のみなさん、京都の学生や若者に伝えたいことを伺いました。
「学生や若者のみなさんは物事への感度が高く、エコに関して積極的に活動をされている人も多くいるようです。先ほどのゼロ・ウェイストの広がりをつくる難しさの答えにもつながりますが、仲間を作り、組織と協力することで、社会への影響力は大きくなります。
私たち、斗々屋も他の多くの企業さんと協働して事業に取り組んでいます。
皆さんも仲間を増やしながら取り組んでください!
また、斗々屋では学生、若者のみなさんからのアイデアも大歓迎です!
もし何かアイデアをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ店舗にてお聞かせください。」と前向きなエールをいただきました。

取材をする前は、「ゼロ・ウェイスト=手間がかかる、値段がかかる、意識が高そう」といったイメージを持っていましたが、取材をする中で実際はもっと身近で気楽なものであると感じました。私たちもできるところからエコな生活、ゼロ・ウェイストに取り組んでいきたいです!

レポーター紹介

西村 陽介

同志社大学政策学部3回生。ラジオサークルに入っており、趣味は音楽を聴くことや鴨川でアコースティックギターを弾くことです。ゼミではリーダーを務めており、環境に関する研究や企画を行なっています!

レポーター紹介

山縣 龍生

同志社大学政策学部3回生。趣味の登山に没頭する中で環境保護の大切さを感じ、現在は環境政策について学んでいます。趣味、勉学共に海外へ足を伸ばせたらと考えています。

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