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【NEW!!】地域と学生たち:河和田アートキャンプ/京都Xキャンプ与謝野・美山 ~農村のありのままを受け入れ、時間・関係・場所をデザインする活動~

 

 

出町桝形商店街の南に「Deまち」という秘密アジトのようなシェアスペースがある。そこでは夜な夜な大学生たちが出入りし真剣に話し合いを繰り返す。彼らはいったい何をしているのか。通りがかる人々は不思議そうに見ている。実は彼らは、年間を通して、福井県鯖江市河和田、京都府与謝郡与謝野町、京都府南丹市美山町をそれぞれ活性化するプロジェクトを相談(時にお楽しみの会もあるが)しているのである。しかも現地と、行き来しながら。

 

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Deまちfacebookページより(https://www.facebook.com/demachi67/)

 

三地域の団体名は、河和田アートキャンプ(実施11年目)、京都(エクス)キャンプ与謝野(実施4年目)、京都Xキャンプ美山(実施3年目)であり、実施時期の違いもあるようにそれぞれプロジェクトのスタートのきっかけ、団体内の文化も少しずつ違う。河和田アートキャンプのきっかけは、2004年の福井豪雨支援活動から。精華大学生のアートの力を復興活動に生かそうとスタートしたのち、芸大生が継続的に地域に入ることで、人の成長、世代の循環、人間関係性のクロスオーバー、都市と地方の交流などを生み出している。河和田アートキャンプは精華大生中心の団体だが、京都Xキャンプは関西を中心とする複数の大学に所属する学生で形成する。京都Xキャンプは2012年に、京都府と府内の市町村との連携事業として与謝野町での活動がスタートし、2013年には、第二のキャンプ地として美山町でもスタートした。三つに共通するのは、何度も地域に足を運び、地域性を重視しながら地域住民と学生間で関係性を築き、地域住民と一緒にプロジェクトを立ち上げて実施するのが特徴。また、学生たちはプロジェクト以外にも地域行事への参加もしている。

 

年間を通してどっぷりと地域に入り、地域と向き合い、長時間を費やしプロジェクトにまい進する彼らは、どういう学生たちなのであろうか。各団体の2015年度、2016年度の学生代表6名に参加のきっかけ、活動に関する思いをお聞きした。

インタビューしたのは、三地区の新旧各学生代表である。

 

<京都Xキャンプ与謝野>

(2015年度代表)同志社大学文学部英文学科4回生 川上典子さん(以下川上さん)

(2016年度代表)京都工芸繊維大学工芸科学部設計工学域デザイン経営工学過程1回生 山根圭太さん(アンディ)(以下アンディ)

 

<京都Xキャンプ美山>

(2015年度代表)京都工芸繊維大学工芸科学部造形科学域デザイン建築学課程2回生 赤木和輝さん(以下赤木さん)

(2016年度代表)京都府立大学公共政策学部福祉社会学科1回生 大畑真依子さん(まいまい)(以下まいまい)

 

<河和田アートキャンプ>

(2015年度代表)京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース3回生 大村つづみさん(じゃあパパイヤ)(以下じゃあ)

(2016年度代表)京都精華大学芸術学部造形学科立体造形コース2回生 田中健太さん(多汗症)(以下多汗症)

 

※あだ名は団体の文化だそうで、あだ名のある方は以下あだ名で表示します。

 

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Deまちにて(左から上段:アンディ、多汗症、赤木さん、下段:川上さん、じゃあパパイヤ、まいまい)

 

【活動に出会ったきっかけは?】

川上さん:実は京都Xキャンプに入る前から、河和田アートキャンプで活動する二歳年上の姉の姿を見ていた。とても面白そうな活動だと思い、実際にDeまちに来て話を聞き、自分もやりたいと思った。姉は河和田から移動して私と一緒に京都Xキャンプ与謝野に参加することに。私たちのように「きょうだい」参加は意外と多く、姉妹活動が河和田に二組、美山にも一組いる。

アンディ:入学してすぐ、院生に面白いところに行くからと誘われ、面白いことはなんでもチャレンジしようと思って、京都Xキャンプ与謝野の新入生歓迎会に参加した。学生主体の活動であることに強く惹かれて参加を決めた。

 

まいまい:小中高校と吹奏楽一筋で、大学では絶対に違うことをしたいと思っていた。大学入試がほかの人より早めに終わり、Twitterで面白そうな活動を見つけフォローをしていたところ、大学入学初日に正にその活動である京都Xキャンプ美山の「べジ部」の人から声をかけられ、おにぎりパーティに参加した。美山で田植えし自分たちで作ったお米であることを知り、参加することにした。

赤木さん:大学入学時は腰を据えて何か部活に取り組むとは考えていなかった。どうせやるなら面白いことをやりたいと思っていたところ、京都Xキャンプ美山の新入生歓迎会に参加した友人から、その存在を聞いた。建物を建てたり、リノベーションしたりとても実践的な活動だと思っていたところ、Xキャンプ美山の人から、田植えの手伝いの声がかかり、手伝いに美山に行ったら面白く好きになった。

 

じゃあ:入学してサークル活動をする気はなかった。大学の実習室で作業中、面白いと思っていた先輩から説明会に来ないかと言われて行ってみた。アートで面白いことができるというのが楽しそうだった。実は、河和田アートキャンプの勧誘は少し変わっていて、だれも教室にいない時間に机に1枚ずつチラシを置いて見せたり、勧誘する際の服装や説明するブースも空間を工夫して全体的に「おしゃれ」な雰囲気を演出している。

多汗症:入学して仲良くなった友人3人で説明会に行った。GW中に河和田へ3千円で行ける「満喫ツアー」に参加し大いに楽しんだ。友人のほうがむしろ興味を持っていたのだが、現地に行ったらとても魅力的で、気づけば自分が一番熱中して活動している。アートと地域交流というのに可能性を感じ、学内ではできないこと、大人とのコミュニケーションなど非常にツボにはまった。また来てや、と言われたら行きたくなっちゃう。

 

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河和田アートキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kawada.artcamp/)

 

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                                                  河和田アートキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kawada.artcamp/)

 

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河和田アートキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kawada.artcamp/)

 

【三つのキャンプの関係性は?】

普段は別の地域をベースに活動をしている三つのキャンプだが、インタビューをしてみると、キャンプをまたいで非常に仲が良い様子がうかがえた。そこで、三つのキャンプの関係性を聞いてみた。

 

 京都Xキャンプ美山ができた際、三地区の合同総会をすることにした。1年目は各キャンプに属するプロジェクトの発表会。ところが、プロジェクトが複数ありすぎて質問も突っ込みも非常に甘いと感じた。そこで、2年目はディベート大会になった。あえて、プロジェクトの良くないところを指摘しようと。ところが潰しあうだけになってしまい、それでは良くないねということに。3年目の今年は三つのキャンプ合わせて約30プロジェクトとなり、似た分野のプロジェクト同士で同じ分野のグループワープをすることで、お互いにもっと話す機会を設けた。また、代表者だけで三地区の代表者合宿も行った。合同総会の後、LINEやfacebookでつながった人たちがおり、一緒に遊んだり専門分野をまたいでレポートの相談をしたりしている。交流を図ったおかげで、他地区のプロジェクトや参加者への興味も出てきた。

 

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京都Xキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kyoto.machi1234/)

京都Xキャンプ与謝野の様子

 

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京都Xキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kyoto.machi1234/)

京都Xキャンプ与謝野の様子

 

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京都Xキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kyoto.machi1234/)

京都Xキャンプ与謝野の様子

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京都Xキャンプのfacebookページから(https://www.facebook.com/kyoto.machi1234/)

京都Xキャンプ与謝野の様子

 

【なぜ代表をしているの?】

 各キャンプの参加者は非常に多い。それを取りまとめる代表はおそらく想像以上の大役であろうが、彼らはなぜ買って出たのか。代表となるには、まずメンバーから信頼あつく認められているということは大前提である。その上で、代表になった経緯を聞いてみた。

川上さん:昨年度副代表を務めていたこともあり、その流れで代表になることに。副代表の時にいろいろ経験させてもらっていたが、代表になりさらに経験値が上がったと感じている。

アンディ:1回生の時からコアメンバーに混ざって参加し、一メンバーで参加するよりは全体を見て動かすポジションは面白い経験ができると思って立候補した。

赤木さん:自分は仕事がそんなにできるほうではないが、メンバーができる人たちでみんなの力が発揮できる場がいいなと感じ、結果やることに。リーダーに引っ張る代表でなくても、周りとの関係性でうまく回るのであれば、こういう形の代表もありだと思う。

 

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京都Xキャンプ美山のfacebookページ(https://www.facebook.com/京都Xキャンプ美山 -1553571324900072/) 京都Xキャンプ美山の様子

 

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京都Xキャンプ美山のfacebookページ(https://www.facebook.com/京都Xキャンプ美山 -1553571324900072/) 京都Xキャンプ美山の様子

 

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京都Xキャンプ美山のfacebookページ(https://www.facebook.com/京都Xキャンプ美山 -1553571324900072/) 京都Xキャンプ美山の様子

 

【やってみて良かったこと、成長できたと思うこと】

川上さん:今までに出会ったことのないタイプの人たち(芸大生、自分とは思考回路の違う人、地域の人、30代~50代の大人等)と話す機会が持て、そういう人たちとの人間関係の築き方も学べた。大学ではなかなかすることのなかったパワーポイントを使うプレゼン経験も積めた。

まいまい:専攻が公共政策なので、京都Xキャンプ美山のおかげで授業の内容がより具体的に理解できるようになった。例えば「過疎」、「高齢者福祉」といった言葉の理解に現場での経験が役立った。べジ部のおかげで料理ができるようになった。

アンディ:大学の部活やサークルだけだったら、近い価値観の人としか付き合いがなかったかもしれないが、京都Xキャンプ与謝野はそういうわけではない。しかも、自分にとっての帰る場所が活動でもう一つできた。そこへ行けば温かい思いができる。自分たちで決めてプロジェクトを進めるという経験は大いに学びになる。また、楽しくないと誰も行きたいと思えないはずだから、みなが集まり楽しい思いをしてほしいという意識を持てるようになった。それらを知ってもらうためにも伝わる表現を気にするようにもなった。

多汗症:授業ではなく有志の集まりだからこそ、自分自身の将来に向き合える。そういった環境で参加したメンバーそれぞれの成長を共有できることが本当に幸せだと思う。面白い人たちとも話す機会が多くつながりが持て、そのつながりでまた新たにやりたい事を生み出す楽しさを体感した。

じゃあ:大学内のほぼすべての他学部に知り合いができ、とても顔が広くなった。先輩後輩以外の横のつながりが広がっている感じがする。また、教授と話をしていて気づいたのは、自分の作品をプロデュースする意識、言葉で表現するコミュニケーション力、プロデュースを客観視する観察眼がついたこと。今後、展覧会で作家さんと話す同じようなシチュエーションが考えられるが、発表の仕方、自分をセールスする仕方を本当に学んだと思う。

赤木さん:代表をした結果、人前で話すことが苦手だったのにプレゼンする力がついた。また、建築の課題等で模型の細部を見ることが多いが、俯瞰して見る癖づけをしたため、物事の裏側、ミスポイントに気づけるようになった。

多汗症:様々な価値観に触れたおかげで、自分の頭の中の引き出しが多くなり、様々な方のアドバイスが自分の能力になった。本当に良い人々との出会いであった。

 

【最後に活動のおすすめポイントを教えてください】

カミングの記事を読んで興味を持ってくれた人は、まずDeまちに来てほしい。一人ひとり得られることは違うだろうが、参加すれば間違いなく経験値があがりレベルアップする。思い描いたことを実現する場で、やらされるのではなく何をするのか考えるところ。思いもよらない人々との出会いや知識経験の幅が広がることは刺激的で、思い出以上の人生経験ができる。言葉では言い尽くせないほどの将来必ず役に立つ経験となる。一緒に活動する仲間や地域の人たちは家族のような存在となり、大学を卒業した後も楽しさは継続する。一生ものの関係性を築くことになる。

 

11年目を迎える河和田アートキャンプのOG・OBの中には、卒業後河和田へ移り住む人がおり、現地で現役生と地域の間に入ってサポートもされているそうだ。キャンプを通して、本当に人生が変わった人々である。今後、与謝野や美山も同じようにそういったOB・OGが出てくるのであろう。彼らの思いは、三地区に限らず人口減少や地域活性化への大きな指針となろう。

さて、ここまで読んでくださって、興味を持たれた学生さんは、1回生でなくても良いそうなのでまずはDeまちへコンタクトをとられてはいかがだろうか。

 

(レポーター:京都市まちづくりアドバイザー 松井朋子)

上京区担当のため、出町界隈もうろうろしている。Deまち主催事業にも多数参加。

お気に入りのスペースである。

 

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Deまちのfacebookページより(https://www.facebook.com/demachi67/)

 

各団体へのお問合せは、下記facebookページ

河和田アートキャンプのfacebookページ(https://www.facebook.com/kawada.artcamp/)

京都Xキャンプ与謝野のfacebookページ(https://www.facebook.com/kyoto.machi1234/)

京都Xキャンプ美山のfacebookページ(https://www.facebook.com/京都Xキャンプ美山 -1553571324900072/)


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