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「寄り添う」という支援 ホームレス支援機構『京都寄り添いネット』

 
 
ホームレスへの支援と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべるでしょう。
鴨川の荒神橋のほど近くにある日本プテスト京都教会。ここを拠点にホームレスへの支援を行う「京都寄り添いネット」が活動しています。毎月第一月曜日の昼と第三金曜日の夜に『炊き出しの会』という食事会が開かれます。「これが月に一度の楽しみやねん。」顔なじみの人、そうでない人、どのテーブルにもおしゃべりの花が咲き、顔をほころばせる方もいらっしゃいます。
 
【食事の提供だけではない「寄り添い」へ】
バブル経済が終焉を迎えた頃から、鴨川の川縁で過ごすホームレスの方が多くなったといいます。それを見ていたこの教会の先代牧師、大谷心基さんからの働きかけによって『寄り添いネット』が始まりました。教会の活動といっても、信者の方ばかりではありません。多くの地域の方たちも参加する、とてもオープンな組織として運営されています。
 
 
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▲右から金川さん、鈴木さん、そして藤田さん。いずれも古参のメンバーです。
 
 
立ち上げ当初から関わる鈴木さん。最初はホームレスの方に直接訪問して食事などを提供していました。なかなか打ち解けられないなか、それでも活動を続けたそうです。
「食べ物だけではなく、衛生環境もとても悪いから放ってはおけないと思ったのね。根気よく通い続けて、だんだんお話もできるようになって。」
 
ホームレスの方の状況も様々で、数人ずつ分かれてあちこちに集まるグループもあれば、孤立してなかなか話そうとしない人もいます。しかし何度も接触を試みるうち、少しずつ心を開く方が増えてきました。そこで、「集まる場を作ろう」という目的で「炊き出しの会」が始まったのです。
 
グループの中心となって活動されている藤田さんは強調します。
「私たちが心がけていたのは『配給ではない』ということ。きちんと座っておしゃべりしながら『普通に食事を楽しんでもらう』ことがとても大切だと思ったの。」
 
確かに日本のあちこちで、ホームレスの人たちに対する食事のサービスは行われています。しかしテレビなどで目にする光景は、使い捨ての食器で並んだ人々に食事を渡し、食べに来る方もばらばらに座りこんで、食べたらそれで終わり、という雰囲気のように見受けられます。緊急の解決策としては重要なサポートでしょう。
 
 
 
【「孤立」と「依存」から守る活動】
藤田さんは今の活動は、ホームレスの方の「孤立化」を避けるためだと言います。
「以前実際にホームレスだった人たちは、彼らなりのコミュニティがあったのね。でも経済的に回復できた後は、住む所もそれぞれ離れてしまって、そういう場が無くなったの。かといって、一般の社会からは長らく孤立してきた人たちだから、いわゆるご近所付き合いのようなものも難しい。そうなるとどうしても『孤立』してしまうでしょう。結果としていろいろなものに『依存』しがちになってしまうのよ。」
 
こんなふうに『寄り添いネット』のメンバーの方たちは、ホームレスの方との寄り添いを長年されるなかで、『孤立支援の重要さ』に気づいてこられました。ホームレスの方の多くが高齢者です。孤立した高齢者の依存、その対象はパチンコなどのギャンブル、不必要な買物、あるいはアルコールなどがあります。高齢者世帯の経済的基盤を不安定にし、ひいては社会保障全体の問題にも関わる要因となります。現在、各地域で高齢者の見守りを目的とした活動が始まっていますが、『寄り添いネット』の事例には参考になる部分があると思います。
 
 
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▲長テーブルでみんなで食事
 
 
「炊き出しの会」の中で、笑い声や話し声を聞き、ニコニコ顔を見ていると、こういう時間を過ごせることは、誰にとってもとても大切なことなのだろうな、と本心から思うことができます。そして食事が終わると「またな。」という挨拶を残し、みなさんは自分のお皿をきちんと片付けて帰られます。
 
 
 
 
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▲ハンバーグのソース煮込み、美味しかったです〜。
 
 
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▲食品はこんなふうに寄贈されることも。今日は備蓄用のアルファ米。
 
 
この活動もいろいろと口コミで広まっているせいか、支援の物資もいろいろと提供されるとのこと。
そういったものに余裕のある時は食事会の時に配られます。
 
私も食事をいただきましたが、それ以上にたくさんのものをもらえたような気がする取材でした。
 
 
 
 
レポーター紹介
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大手 理絵
生まれも育ちも東京ですが、国内外をうろついたあげく、京都に落ち着き十年目。
特技と趣味は両方「野次馬」あちらこちらに出没中。
 
 
 
 

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