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「京極スマイルさろん」を取材して ~孤独死を防ぐためにできること~

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 今回、私たちは、学生レポーターとして、京極学区にある喫茶YAOMONにて、「京極スマイルさろん」の取材を行った。
今回お話を伺ったのは、この活動を支えておられる、京極住民福祉連合会会長の亘重好(わたり・しげよし)さん、京極民生児童委員会会長の井上絢子さんである。
「京極スマイルさろん」は、京極学区で近年増えている孤独死を減らすことを目的に、取り組みを始めた活動である。きっかけは、地域活動に長年携わっていらっしゃる、亘さんの一つの問題意識であった。
 
「私たちの住んでいる地域でも、独居老人が増えてきて、誰にも発見されないまま人知れず寂しく亡くなる方が、徐々に増えてきている。」
 
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 ▲亘さんから京極学区地域内の現状について教えていただく。
 
 
 亘さんはこのような現状を危惧され、京極学区では孤独死を減らそうという重点目標が掲げられた。そして、この目標を達成するべく、亘さんは民生児童委員会長の井上さんに話をもちかけた。

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▲民生児童委員としての活動を説明される井上さん

 

 井上さんは民生児童委員として平成元年から活動しており、高齢者の孤独死はもちろん、認知症や障がいのある方のサポートも行っている。井上さん自身も、独居老人の孤独死には問題意識をもっていた。そこで、亘さんと井上さんは、以前から地域に根差した活動を行っておられる、喫茶YAOMONのマスター、佐々木さんに相談した。
 
「このカフェを拠点にして、独居老人の方が気軽に遊びにきて、おしゃべりを楽しめるようなコミュニティをつくることができないか。」
 
佐々木さんは快諾、そしてついに2014年の4月10日から、「京極スマイルさろん」がスタートした。
 
「喫茶YAOMONのような場所がないと、なかなかコミュニティをつくるというのは難しかったのではないでしょうか。」
と、話される井上さん。普段から地域に愛され、人が自然と集まってくるような場所があったからこそ、この「京極スマイルさろん」がスタートできたといえる。
 
 毎週木曜日の13時から16時まで開かれており、毎回10人前後の方が遊びに来ているという。「さろん」を切り盛りしていらっしゃる人の中には、民生児童委員の方をはじめ、京極学区の女性会、老人福祉委員の方々がおり、どうすれば来てくださった方に楽しんでいただけるかを真剣に話されている姿が見られた。
実際来られていたお客さんにお話を聞くと
「この場所ができてから、話し相手が増え、寂しくなくなった。」
「毎週木曜日が楽しみ。」      
とおっしゃっていた。
 
 
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▲折り紙を通して、参加者の方と交流をはかる。
 
 
「さろん」に来てくださる方の中にはリピーターも多く、ある程度の手ごたえを井上さんは感じていらっしゃった。しかし、ここに来られている方はまだまだ元気な方が多いという。
井上さんは語気を強めておっしゃった。
 
「スマイルさろんに出て来られないような方々の声を聞きたいんです。」
 
 
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▲「細長い京極学区は、端から『さろん』に来るのも大変」と民生児童委員の宇野さん
 
 
 
 孤独死をできるだけ減らすために、井上さんをはじめとする民生児童委員や老人福祉委員の方々は、地道な広報活動を行っている。独居の方々のお家を一軒一軒回り、「さろん」に来ていただくよう声をかけている。また、民生児童委員独自の活動である、配食サービスや誕生日月の花鉢プレゼントも継続的に行い、より近くで独居老人の方と触れ合うことを大切にしていらっしゃることが窺える。
 
「さろん」の中では、「今日は、あの方、いらしてないのかしらねぇ?」という会話がよく聞こえてきた。このコミュニティができたおかげで、今まで一人ぼっちで家にいた方に、話し相手ができ、孤独死を防ぐための一因となっていることは確かである。井上さんも、亘さんもこの「さろん」のことをより多くの人に知ってもらいたいと考えており、これからは、折り紙や簡単なストレッチを取り入れて、活動の幅も広げていきたいと考えていらっしゃる。ただ、発足当初の「気軽に遊びにきて、おしゃべりを楽しんでもらう」という思いも忘れてはならない。他の取り組みも上手く馴染むように取り入れていきたいと考えているようだ。
 
「京極スマイルさろん」が始まって約半年。まだまだこの先の発展が楽しみな活動である。
 
取材日:2014(平成26)年10月16日
 
「京極スマイルさろん」 
上京区今出川通寺町西入革堂内町522
(喫茶YAOMON)
 木曜日13:00~16:00
 
 
 
 
 
レポーター紹介
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長倉 寛明
 
同志社大学政策学部三回生。学生放送局というサークルに所属し、日々番組制作を行っています。新川ゼミでは、主にまちづくりについて学んでいます。
 
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忠岡 美樹
 
同志社大学政策学部でまちづくりについて学んでいます。地域にある課題を解決するために様々な取り組みを行っています。新川ゼミでは出町の地域を中心に活動しています。
 
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*喫茶YAOMONの愛犬 “グーグー ”を主人公にした絵本が出版され、まちづくりに一役かっています。
絵本「でまちのグーグー」についてはこちらへ
 
 

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