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梨木神社「染井の水」〜「名水」と呼ばれてきたホントの理由、考えてみませんか?〜

 

 

 

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▲京都三名水と呼ばれる「染井の水」

 
御所東にある梨木(なしのき)神社を取材させていただきました。
今回の取材の目的は京都三名水とも呼ばれる「染井の水」です。染井の水は醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)と並んで京都三名水と呼ばれ、その中でも未だ枯れずに湧き続けている唯一の井戸です。
宮司の多田さんは土地の歴史から神社の内情についてまで詳しくお話してくださいました。
 
 
京都三名水というからには何か深―い歴史や云われがあるのかな、と思っていましたが、意外にも「たまたまこの井戸のある場所に神社が創建されただけだ」というのです。
 
というのも、梨木神社は明治18年に創設された比較的新しい神社です。ここには明治維新に貢献した三條実萬(さねつむ)公と三條実美(さねとみ)公がお祀りされています。この辺一帯には昔、公家のお屋敷がたくさんありましたが、明治になってそれらが全て東京に移され、その後に創建されたのが梨木神社。そしてその場所にたまたまこの井戸があった、というわけです。だから、いつから何故「京都三名水」と呼ばれるようになったのか等の詳しくは良くわからないそうです。
 
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▲ご祭神として祀られている、三條実萬(さねつむ)公
 
 
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▲同じくご祭神として祀られている、三條実美(さねとみ)公

 

 

 

「染井」の名前の所以は諸説あって、宮中の染め物にこの水が使われていたのではないか、など様々だそうです。井戸の水源は数十メートルとさほど深くはなく、鴨川の分流だということ。またこの辺りは豊富な水源があり、近くの神社ともまた水源が違うのだと宮司さんが教えてくださいました。

 

 

 

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▲神社にお参りするための手水舎

 

つるべ(縄または竿の先につけて、井戸水をくみ上げるのに使う桶。)を使って水を汲んでいた時代から、ポンプ式の井戸に代わり、モーターで水が汲みあげられている現在まで・・・長きにわたって枯れずに残っている染井の水。大切にしたいですね。
 
手水舎の隣にはお茶室があり、主に毎月の第3日曜日には「染井会」というお茶会も開かれているとのこと。そこで使う水は染井の水と同じ水源から引いているそうです。毎月200人程がお茶席に来るそうですよ。きっと名水といわれる水でたてるお茶は格別に美味しいのでしょうね。
 
 
 
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ここで梨木神社の境内についても少しご紹介します。
                       
梨木神社は毎年9月に開かれる萩まつりで有名です。
 
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▲毎年行われる萩まつりの様子  鎧着初式
 
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▲毎年行われる萩まつりの様子 藤蔭流の日本舞踊
 
 
「萩で有名なのに、なんで神社の名前は“梨の木”なんだろう?」
と初歩的な疑問を抱いていたのですが、現在「染殿町(そめどの)」と呼ばれるこの一帯はかつて「梨木町」と呼ばれていたからだ、と宮司さんが説明してくださいました。
ちなみに神社に祀られている三條の家の御紋は別名「梨華紋(りかもん)」だそう。
9月に萩のお花を見るのが待ち遠しいです。
 
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▲萩で有名な梨木神社
 
境内には萩だけでなくたくさんの木々が青々と茂っています。
 
以前、近くの大学の生徒が吉田神社からずっとこの地域の森林を調査しに来たそう。
その時、梨木神社に最も多く木があることが分かったそうです。
 
「葉が緑の時期でも、数日違えば全然違う風景になる」
宮司さんは毎日この風景を見ているのでなかなか変化に気づかなかったそうですが、以前10日間程神社を離れて帰ってきた時に全然違う風景になっていて驚いた、と教えてくださいました。
 
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▲緑の生い茂った境内の様子
 
私は歩いて数分の場所に住んでいるので、梨木神社の風景の移り変わりをこれから楽しみに見に行きたいなと思いました。
 
 
 
宮司さんが扉の閉められていた能舞台の建物まで開けて見せてくださいました。
 
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▲今回、特別に見せて頂いた能舞台
 
この建物は結婚式の待合室や舞踊の稽古場として貸し出すこともあるそうです。
取材当日もお昼から結婚式があるとのこと。私もこんな場所で結婚式を開けたらいいなぁと思いました。
 
たくさんの緑が溢れる静かな境内。
形は変わっても、変わらず人々に親しまれてきた染井の井戸。
日ごと、季節ごとに変化を見せる風景。
大通りをちょっと入った場所にこんな素適な場所があるのですね。
この場所をもっとたくさんの人に訪れてもらいたいなと思いました。
もちろん、貴重な水は大切に。
 
 
 
 
梨木神社
住所:京都府京都市上京区寺町通広小路上る染殿町680
連絡先:075-211-0885
 
 
 
レポーター紹介 
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津曲陽子(つまがり ようこ): 
 
マチレポを通して、普段何気なく過ごしてきたこのマチをもっと楽しみたいと思い、参加しました。
京都の外から来ましたが、大学に入ってから外国観光客向けにボランティアガイドをしています。
これからは観光地だけでなく、身近な地域・地元を深く知りたいです。
 
 
 

 


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