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「畳を楽器にした男」西脇畳敷物店:西脇一博さん

自分のしごとのその先に 自分のくらしのその前に

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大宮通にある、西脇畳敷物店の5代目、西脇一博さんを取材させて頂きました!
145年の歴史ある畳屋さん。
だけど、伝統を守ることだけではなく、独自に「日本畳楽器製造」というバンドを結成し、いろんなイベントに参加されています!
(上の写真、実はタンバリンなんです!)
 
 
 
その理由は!?
・畳を通じて和のしつらえや、和文化のよさを伝え残していきたいから 
「職人さんの、慎ましいけど実直な仕事を伝えたい。」と西脇さん。
職人さんの仕事は家の様々なところにあります。畳だけではなく、北山杉の床柱も、下地窓も、網代天井(あじろてんじょう)も、とても美しいです。みなさん、みたことはありますか?
例えば、出来の良い畳は、敷き込んだときに、スーっと入っていって、何秒か後に「すとん。」と落ちる。
“へりにハガキは入ってもいいが、厚紙は入ったらダメ” という言葉もあるんですよ。
 
それに、畳は、『すっご~い!!!』と、驚かれはしない。
畳が出てきて『た~た~み~や~~~~~~!』と驚く人はあまりいないでしょ(笑) 
でも、『畳の名前を聞くだけでも嫌』とか言う人もいないでしょ(笑) 
その嫌われない、愛される、みたいな感覚が好き。
畳のへりも、昔は模様によって、身分がわかったんですよ。
(「高麗縁:こうらいべり」、「大和錦:やまとにしき」、きくびし、お寺さんなどで使われる「紋縁:もんべり」など)」
 
・地域の方や、まちづくりの活動をしている方と出逢えて、まちの活性化にお役にたてるから!
 
「現在は、コスト削減の風潮の中で、技術力のある職人ほど仕事がない結果になってしまっている。技術を求めて来てもらうのを待つばかりではなく、人とのつながりを求めていけば、和文化の再生・継承にも繋がっていくのではないでしょうか。」
 
「自分のところだけ儲かればよいというのではなく、畳屋や、い草農家の減少に危機を感じています。市内の畳屋は200軒もない。これからまた需要が復活してきたときに対応できるのか?。そこまで見通していくのも職人の仕事だと思います。」
 
「もちろん、仕事は朝から晩までしています。その仕事の後、あたらしい楽器を作ったり、バンドの練習にいったりするんですよ」
と、たのしいだけではなく、さまざまな想いを熱く聴かせて頂きました。
 
 
 
・いろんなものが作れるんだ!と楽しんでみてもらえるのが嬉しいから
 
い草で作ったやかん
い草のスヌーピー
畳の漢字を象ったギター
五重塔のウクレレ
畳カバーのハーモニカ
ハンバーガーのかたちをした畳座布団
カスタネットならぬタタタネット
タンバリンならぬタタンバリン
女子ウケを狙ったハートの形のギター(装飾のレースを買いに行くのが恥ずかしかったらしいです笑)
など、見た目にも面白くて、笑みがこぼれてきます☆
 
おかげさまで、
「あの畳屋には面白い楽器があるぞ」、という噂も広がって、好奇心旺盛な外国人や芸大生などがわざわざ見に来ることも。
いきなり「二階にある楽器をみせてください。といわれると、なんでそこまで知ってんねん(笑)と思ったりして、毎日面白いですよ。」
 
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いままでに共演した楽器は?
 
「イベントでは、バンドで有りながら民謡や、手品師さん、よさこい、玉すだれ、南米のカホーンという楽器など、いろんなジャンルの方々と、共演しています。」
 
コミュニケーションのきっかけとして、多大な効果があるんですね☆
 
「バンドで、この形態でないとやりませんとか、この曲でないとできません、楽器できないと入れません、というのは面白くないでしょう。 僕たちの音楽活動は、友だちづくりなんです。参加したイベントは、できるだけ最初から最後までいて、地域の人と仲良くなって帰ります。」とのお話。なんでも人間関係ですね!
 
 
 
 
 
 
 
 
ところで、みなさん畳のことはご存知ですか?
い草まめちしきのコーナーです!
 
わたしは、い草(畳)は、最近は中国製などが入ってきていて、国産が押されているということは知っていましたが、実際にみてみるとよくわかりました!
 
・畳1畳につき、「畳表」(い草)を5千~7千本も使います!
 
・わら「床」は、最終的に出来上がる厚み(45ミリ:1寸6分)の5~6倍の高さに積んで、圧縮しながら糸で通していきます。
 
・伝統工法で作った「わら床」畳は、28~30㎏! 建材「床」で作った畳は、11㎏前後。実際持たせてもらいましたが、全然違いました。できるだけ、自然のものを使いたいが、建材もすべてわるいわけではなく、用途やニーズによって重宝されています。
 
・「畳表」(い草)は、太くて均一なものがよいとされ(1.5~1.6m位)、い草農家さんは、真夏の暑い時期(7~9月)に、刈り取りと、翌年の種の仕込み。刈り取ったわらの泥染め(泥のプールに浸けること。こうすると、時間が経っても変色せず、畳のよい匂いになる)をする。とても暑い中、たいへんなのに、時給換算すると400円に満たないから、農家が減ってしまっています。
 
・裏打ち(わらがこぼれないように)と、畳表を取りつけて、へりと合わせたら出来上がり☆
 
・「畳屋は、寸法をとってきて、狂いをなおしておさめる。散髪みたいなもの。」
 
など、シンプルな中にある、丁寧な作業について、教えて頂きました。
 
 
 
伝統に対する意識は?
 
「145年なんて京都でいえば14.5歳みたいなもんですわ。歴史をベースに、まだまだ挑戦していける歳。
大企業でもメニューを変えたり、いろいろ工夫しているのに、守ってばかりではいけない。
200年を越えたらやっと成人でしょ。そのころになったらすこしずつどっしりしていってもいいけれど・・・。」
 
「西陣は職人のまち。中途半端な仕事をしたら、その1つの失敗は多くのお得意様を失うことになるので、
『きっちりしたものを作る』という気概は常にありますよ。」
 
と、京都ならではの価値観にもふれられました。
 
 
 
レポートを終えて・・・
 
「うれしがりなんですわ。
目に見えない、勉強や努力が、お客さんには伝わり差になってくると思う。
 もっともっと、いい和室の提案ができるようになろう、と常に思っています。」
 
という言葉が、心に残っています。
 
目の前の人に喜んでもらいたい、というきもちが、原動力になるし、
目の前の人がいたから、いままでやってこれたんだなという感謝が、すべてを大切にする日常を紡いでいくんだな、と感じました。
 
たいせつなものを携えて、
京のまちを、西脇さんは今日もはしる!
 
畳とともに☆
 
西脇畳敷物店
http://www11.plala.or.jp/nishiwakitatami/
 
西脇一博さん(FBページ)
http://www.facebook.com/kazuhiro.nishiwaki
 
イベントや製作のオファーなど、お気軽に☆
 
 
レポーター
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坂手明子(さかてあきこ)
上京区の京町家でルームシェアしながら、地域福祉の仕事をしています。目の前の人を大切にするここちよいくらし、和のくらしを心がけ、重ね煮の料理教室「しあわせ重ねくらす」ものんびり開催しています。マチレポは、人の素敵なところをじっくり感じさせてもらえて、地域の人とのつながりももてるので、参加させてもらえてとてもしあわせです☆ ありがとうございます☆

 


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